01日 2月 2020 水と油 つ、と指を肩の辺りを差される。 「それ」 焦点の合わない目でそいつは言う。 「いつまでつけてるの」 その言葉に溜息を吐いた。 「お前が死ぬまで」 「さきにあなたがしぬよ」 「だろうな」 もう何度も行った会話だ。毎回懲りもせずあいつは同じ話をする。 「わたしならけせる」 消して困るのはお前の癖に。 力の強すぎる怨霊を憑けた青年と、力の強すぎる神様の加護を与えられた少女の話 tagPlaceholderカテゴリ: 路傍の物語